貴学・貴大学・貴校・御校の使い方を解説！どの場面で使用すべきなの？

高校や大学受験の面接、あるいは書類に記載する学校という言葉の言い換えとして、貴学、貴大学、貴校、御校などといった言葉があります。

主に学校の丁寧な言い回しとして使用される言葉です。

しかし、これらの言葉をどのタイミングで使用するのか、未だに明確な答えは出ていないと言っても過言ではないでしょう。

私も大学に推薦入試で入ったので、そのときの言葉遣いは熱心にネットで調べた記憶があります。

今ではあらゆる学校のサポートをする仕事に従事することになったので、その経験からどの言葉が用いられることが多いか、ご紹介します。

各言葉の意味と使用場面

貴学、貴大学、貴校、御校という言葉がありますが、どのような場面で使用するのが正しいのでしょうか？

それぞれの言葉の定義を確認し、使用場面を確認していきましょう！

なお、言葉の意味はネット上の辞書であるweblioを参考にします。

貴学

まず、貴学という言葉の定義です。

辞書に書かれている通り、大学に対して使用する言葉となります。

社会人の方は、「貴」という言葉が付くと文面上の言葉、「御」という言葉が付くと話し言葉というイメージを持たれている方も多いと思います。

会社の丁寧な言い回しとして、文面で書くときは貴社、話し言葉のときは御社のようなイメージですね。

しかし、貴学という言葉は話し言葉、書き言葉の両方で用いられています。

後に御校という話し言葉が出てきますが、こちらは中高の学校に対して使用する話し言葉であるので、大学に対して使用するのは避けた方がよいでしょう。

なので、大学を丁寧な言葉で言う、または書くときは貴学を使用しましょう。

ちなみに御校と類似した言葉として、御学という言葉をたまに目にしますが、学校の仕事に従事している中でこのような言葉は聞いたことがありません。

辞書で検索しても出てきませんし、iPhoneの予測変換にも出てきません。

よって、あまり一般的ではないと考えるべきでしょう！

貴大学

次に貴大学という言葉の定義です。

こちらの言葉は辞書にある通り、貴学の同義語としてよいでしょう。

しかし、貴大学という言葉は実際に仕事をしている上で一度も聞いたことがありません。

貴大学ではなく貴学を使用するのが一般的なようです。

予備知識として、このような言葉があることも覚えておく程度でいいでしょう！

貴校

次に貴校という言葉の定義です。

貴学は定義にも書かれている通り、中高の学校に使用する言葉になります。

貴学は話し言葉としても使用されていますが、貴校を話し言葉として使用することはあまりありません。

よって、貴校は文面で使用するほうがよいでしょう！

ちなみに中高と辞書には書かれていますが、小学校に対しても貴校と表現します。

御校

最後に御校という言葉の定義です。

御校は定義にも書かれている通り、小中高の学校に使用する話し言葉です。

大学では話し言葉として貴学と表現していましたが、小中高では話し言葉として貴校ではなく御校を使用します。

小中高の学校では書き言葉と話し言葉が別々に使用されることが多い点にご注意ください。

短期大学・専門学校はどの言葉を使用するの？

ここまで小学校・中学校・高校・大学において、どの言葉を使用するのが適切か確認しました。

しかし、辞書にも載っていない短期大学と専門学校はどの言葉が正しいのでしょうか？

結論から言うと、短期大学は書き言葉・話し言葉ともに貴学、専門学校は書き言葉に貴校、話し言葉に御校を使用します。

一概に正しいとは言えませんが、学校関係の仕事をしている中ではこれらの表現がよく使用されています。

短期大学は最後に「学」が付くので貴学、専門学校は最後に「校」が付くので貴校・御校というような捉え方をされるようです。

各言葉のまとめ

貴学・貴大学・貴校・御校が使用されるシーンを確認しました。

今までのことをまとめると、下記表のようになります。

社会に出るとそれほど意識して使用することもなくなってきましたが、やはり面接のときなどは個人の印象にも繋がるので、正しい使い方をしましょう！

ご覧頂きありがとうございました。