今回は無料ソフトであるPhotoScapeを使用して、ファイル名を一括でリネーム(変更)する方法をご説明します。
PhotoScapeと言えば、画像編集ソフトとして使用されることが一般的ですが、実はファイル名を一括でリネームできる機能も備わっています。
ファイル名を一括でリネームするためだけに他の無料ソフトをインストールするのも面倒なので、PhotoScapeを利用されている方は是非活用してみてください。
ファイル名を一括でリネームする方法
1.PhotoScapeを起動し、リネームのメニューをクリックします。
2.下記のような画面が立ち上がるので、「追加」ボタンをクリックし、ファイル名を変更するファイルを選択します。
しかし、「追加」ボタンからではファイルを1つずつしか追加できません。一括で追加する場合は、複数のファイルをドラッグ&ドロップします。
3.ファイルを追加したら、一括命名規則を決めます。
命名規則を変更すると、下の画像の通り即時に新しい名前の列が反映されるので、リネーム後の名称を随時確認することができます。
ファイルの命名には色々なルールを定めることができます。
ルールに使用できる項目は下記の通りです。
前後のテキストボックス
ファイル名の前後に、任意の文字列を付加することができます。
例えば、前のテキストボックスに「Test_」と入力した場合、下記のような画面となります。新しい名前の列に「Test_オリジナルファイル名」で表示されているのがわかりますね。
命名のプルダウンメニュー
オリジナルファイル名・日付・時間・数字の各項目を組み合わせてファイル名とします。
命名プルダウンメニューの各項目の説明は下記の通りです。
オリジナルファイル名
画面に表示されているオリジナルの列、つまり元のファイル名を使用します。
日付
日付では、下記画面の通り「ファイルの日付」「写真の日付」「今日の日付」を使用できます。
「ファイルの日付」と「写真の日付」は同じのように感じますが、実際は異なります。
「ファイルの日付」とはファイル作成日時であり、ファイルのプロパティから確認することができます。
一方、「写真の日付」はプロパティから確認できる撮影日時となっています。
日付の書式は「日付−時間」のプルダウンメニューから変更できます。
例えば、2018年7月10日に「今日の日付」を選択した場合、「YYYYMMDD」の書式では下記のような命名となります。
「YYYYMMDD」⇒「20180710」
時間
日付と同じ要領で、時間をファイル名に使用することができます。
例えば、19時02分05秒に「今日の日付」を選択した場合、「HH.MM.SS」の書式では下記のような命名となります。
「HH.MM.SS」⇒「19.02.05」
数字
開始番号と桁数を選択することで、画像リストの上から通し番号が振られていきます。
下記画面のような例の場合、開始番号を「1」、桁数を「3」とすると、リストの上から「001」「002」「003」がファイル名として振られます。
Separator
命名規則として、命名のプルダウンメニューから日付などの複数項目を組み合わせて使用できますが、これらを繋ぐ文字列をSeparatorで指定できます。
例えば、下記のような画面をご覧ください。
命名プルダウンメニューで「日付」と「オリジナルファイル名」を組み合わせ、Separatorを「_」とすると、「日付_オリジナルファイル名」というファイル名になります。
4.命名規則を決めたら、「変換」ボタンをクリックします。
ファイルを確認すると、ファイル名がリネームされています。
5.もし誤ってリネームの処理をしてしまった場合は、「ロールバック」ボタンをクリックすると処理を戻すことができます。ロールバックとはIT用語で、「元に戻す」というような意味合いを持ちます。
処理が完了すると、ファイル名が変換前のものに戻ります。
このような流れでファイルを一括でリネームすることができます。
PhotoScapeでリネームする方法のまとめ
PhotoScapeを使用して、ファイル名を一括で変更する方法をご説明しました。
リネーム機能の中でも特に私は、日付を使用したリネームをよく使用しています。
ファイル名に日付などの規則を持たせることで、フォルダの中のファイルを整理することができます。
単純な機能でありますが、その分複雑な操作がなく、画面を見ただけでも直感的に操作をすることができます。
ご覧頂きありがとうございました!!