WordPressテーマにはそれぞれ有用な機能が備わっていますが、テーマの標準機能だけでは不十分となる場合が多いです。
不十分な機能を補うために使用するのが、WordPressのプラグインです。
便利なプラグインは数多くありますが、正直どのプラグインを導入すればよいのか、わからない方もおられるのではないでしょうか?
ということで、今回は私も別サイトで使用しているテーマ「THE THOR」に導入すべきプラグインをご紹介します。
また、「THE THOR」は標準で豊富な機能を持っているので、導入が不要となるプラグインもあります。
こちらも併せてご紹介します。
必ず導入すべきプラグイン
まず最初に、必ず導入した方が良いプラグインをご紹介します。
「THE THOR」に備わっていない機能になり、またSEO対策などを考慮した機能になりますので、導入するようにしましょう。
Google XML Sitemaps
「Google XML Sitemaps」は検索エンジン向けのXMLサイトマップを自動生成してくれるプラグインです。
サイトマップを送信することで、インデックスされることを促進したり、記事の更新を行うことができます。
内部SEO対策としては、非常に重要な役割を担っています。
「THE THOR」にはサイトマップを作成する機能がありますが、HTMLサイトマップであり、検索エンジン向けのXMLサイトマップではありません。
ご注意ください。
ダウンロードリンク:https://ja.wordpress.org/plugins/google-sitemap-generator/
EWWW Image Optimizer
記事内に画像を多く使用すると、読み込み速度は下がってしまいます。
高画質の画像を使用すると、1ファイル1MBを超えることも・・・。
そのような時に役立つのが、「EWWW Image Optimizer」です。
「EWWW Image Optimizer」を使用すると、画像をアップロードした時に自動で圧縮され、さらに過去にアップロードした画像も圧縮することができます。
容量や読み込み速度に考慮したプラグインとなっています。
ダウンロードリンク:https://ja.wordpress.org/plugins/ewww-image-optimizer/
Akismet Anti-Spam
読者はサイトに対してコメントを残すことができますが、稀にスパムコメントが送られてくることがあります。
匿名投稿ができるので、ネット上ではありがちですね・・・。汗
そのようなスパムコメントを自動で振り分けてくれるのが、「Akismet Anti-Spam」です。
「Akismet Anti-Spam」はWordPressに最初からインストールされているプラグインです。
登録が必要になりますが、セキュリティ対策にもなるので、必ず有効にしておきたいプラグインの1つです。
ダウンロードリンク:https://ja.wordpress.org/plugins/akismet/
Broken Link Checker
サイト内で外部リンクを設置することはよくあると思います。
その時に考慮しなければならないのが、リンク切れです。
記事の数が増えてくると、リンク切れを起こしている外部リンクがないかチェックするのは、現実的ではありません。
しかし、「Broken Link Checker」を使用すると、リンク切れを起こしていないかチェックすることができます。
外部リンクはどのサイトでも必ず設置することがあると思いますので、必須のプラグインです。
ダウンロードリンク:https://ja.wordpress.org/plugins/broken-link-checker/
WP Multibyte Patch
ご存じの方もおられると思いますが、WordPressは海外製のツールとなっています。
普通に使えすぎていて、とてもそのような感じはありませんが・・・。
海外製のツールなので気をつけたいのが、日本語を使用すると文字化けする可能性があるということです。
特に、メール送信時に文字化けを起こす可能性が高いです。
しかし、「WP Multibyte Patch」を使用すると、そのような不具合を解消することができます。
必ず有効化しておきましょう。
ダウンロードリンク:https://ja.wordpress.org/plugins/wp-multibyte-patch/
導入をおすすめするプラグイン
導入は必須ではありませんが、導入をおすすめしたいプラグインをご紹介します。
作業の効率化にも繋がるプラグインなので、一度ご覧ください。
Classic Editor
WordPressはバージョン5.0からエディタ機能が大きく改修されました。
機能強化されたようですが、バージョン5.0以前のエディタを使用していた場合、慣れないと感じる方も多いです。
そこで使用されるのが、「Classic Editor」です。
「Classic Editor」はバージョン5.0以前のエディタ機能に戻すというプラグインです。
これから初めてWordPressを使用して運営される方、もしくは新しいバージョンのエディタ機能でも使えるという方は、不要のプラグインとなります。
私も未だに新しいエディタ機能は慣れず、こちらのプラグインで旧エディタを使用しています・・・。
ダウンロードリンク:https://ja.wordpress.org/plugins/classic-editor/
AddQuicktag
どの記事でもよく使用する文章やコードというのはあると思います。
例えば、CSSの装飾やアドセンスコードなどが挙げられます。
同じコードを挿入するのに、いちいち入力したり他の記事からコピーしてくるのは面倒です。
そのような時に「AddQuicktag」を使用すれば、タグを事前に登録しておき、記事投稿画面からクイックで挿入することができます。
「THE THOR」にも同様の機能としてタグ管理機能がありますが、別管理されているショートコードを挿入することになります。
「THE THOR」のタグ管理機能は一元管理されているので、タグの内容を変更すると、記事にも一括反映されます。
一方、「AddQuicktag」は一元管理という概念ではありませんが、クイック挿入できるので、作業効率は格段に上がります。
用途は若干異なりますが、お好みに合わせてご利用ください。
ちなみに、私は「AddQuicktag」を使用しています。
ダウンロードリンク:https://ja.wordpress.org/plugins/addquicktag/
導入不要のプラグイン
「THE THOR」は比較的新しいテーマということもあり、近年のWordPressユーザーのニーズを取り入れた機能が多く揃っています。
それにより、他のテーマでは当たり前のように導入されているプラグインが、「THE THOR」では不要となることがあります。
ここからは、不要となるプラグインをご紹介します。
SEO系プラグイン
「THE THOR」にはSEO対策が施されているので、SEO系のプラグインが不要となります。
これは、公式サイトにも記載されています。
SEO対策だけでなく、記事の要約として使用される「meta description(メタディスクリプション)」を記事ごとに設定することも可能です。
また、検索エンジンにインデックスされたくない記事に使用する「NoIndex」や「NoFollow」も使用することができます。
SEO系プラグインは初期設定項目が多く、かなり面倒ですよね?
面倒ですけど、SEO対策のためのプラグインと聞くと、神経質に設定しがちです。
私がいつもそうなので・・・。笑
その作業が不要になるので、導入時間も大きく短縮されます。
- All in One SEO Pack
- Yoast SEO
- Premium SEO Pack
キャッシュ系プラグイン
サイトの読み込み速度を上げるために使用するのが、キャッシュ系プラグインです。
プラグインを導入してからサイトの読み込み速度を計測すると、大きく改善されたという事例もあります。
体感的にはあまり変わらないかもしれませんが・・・。
しかし、キャッシュ系プラグインは他のプラグインと非常に干渉しやすいです。
また、WordPressテーマと相性が悪いこともしばしば・・・。
そんなキャッシュ系プラグインですが、「THE THOR」にはAMPやPWAなどの最新技術が備わっており、遅延対策は万全です。
よって、キャッシュ系プラグインは不要となります。
- W3 Total Cache
- WP Super Cache
- WP Fastest Cache
皆さん聞き慣れないであろうPWAについては、下記記事でご紹介していますので、よろしければご覧ください。
人気記事設置系プラグイン
サイト内に人気記事を設置することは、サイト運営永遠のトレンドです。
人気の記事に誘導することができるので、読者のサイト周回にも役立ちます。
最近ではこの永遠のトレンドにちなみ、WordPressテーマ標準で人気記事を設定できるものが増えてきています。
「THE THOR」もその1つなので、人気記事設置系のプラグインは不要となります。
また、標準で備わっているにも関わらず、デザイン性も非常に満足のいくものになっています。
人気記事配置系プラグインに代表される「WordPress Popular Posts」は、サイトの読み込み速度が非常に遅くなると言われています。
その中で標準装備されているテーマは、非常に嬉しいですね!
- WordPress Popular Posts
- Simple GA Ranking
SNSシェアボタン設置系プラグイン
スマートフォンの普及がどんどん進んでいる中、SNSの利用者もとどまるところを知りません。
サイト運営の面から見ても、SNS流入でのアクセスは大切です。
よって、サイト内にSNSのシェアボタンを配置することも重要と言えます。
「THE THOR」には下記のように、SNSのシェアボタンを記事内に配置することができます。
LINEなど様々なシェアボタンを配置することができるので、SNSでの拡散も大いに期待できます。
- WP Social bookmarking light
- AddToAny Share Button
SNSシェアボタンの設置方法については、下記記事でご紹介しています。
お問い合わせフォーム設置系プラグイン
個人的に、サイト内にお問い合わせフォームを設置することは大切と考えています。
「Google Adsense」の合格基準として、お問い合わせフォームが必要というのも一時期言われていましたね。
本当か定かではありませんが・・・。
お問い合わせフォームを設置することで、ASP業者からアプローチが来ることもありますので、設置しておきたいところです。
「THE THOR」では下記のようにフォームを作成することができます。
最低限の機能ですが、十分活用することができます。
よって、お問い合わせフォーム設置系のプラグインは不要です。
- Contact Form 7
「THE THOR」のお問い合わせフォームの詳細は、下記記事でご紹介しています。
目次設置プラグイン
読者のユーザビリティを高めるために、目次を設置することは大切です。
記事の本文が長いと、スクロールするのも大変ですしね・・・。
「THE THOR」では目次を下記の通り設置することができます。
- Table of Contents Plus
- Easy Table of Contents
「THE THOR」標準の目次はかなり地味なので、カスタマイズ方法を下記記事でご紹介しています。
よろしければご覧ください。
HTMLサイトマップ設置プラグイン
HTMLサイトマップを配置することで、サイト内の記事は一目瞭然になります。
読者が自信のサイトに興味を持ってくれれば、サイトマップに遷移してくれることも!
そのようなHTMLサイトマップを「THE THOR」では、下記のように配置することができます。
- PS Auto Sitemap
- Simple Sitemap
- WP Sitemap Page
- Hierarchical HTML Sitemap
「THE THOR」のサイトマップ詳細は、下記記事でご紹介しています。
相性の悪いプラグイン
WordPressテーマによっては、相性の悪いプラグインが存在します。
プラグインを有効にした途端、「500 Internal Server Error」などのエラーとなることも・・・。
2019年8月現在、公式サイトに記載されている「THE THOR」と相性の悪いプラグインは下記の通りです。
- TinyMCE Advanced
- Jetpack
- SiteGuard WP Plugin
導入した途端にエラー画面が表示されるなどはないようです。
しかし、画像が表示されなくなったり、ダッシュボードに不具合が起きる可能性があるようなので、導入は控えるようにしましょう。
まとめ
WordPressテーマ「THE THOR」に導入すべきプラグイン、導入をおすすめするプラグイン、導入不要となるプラグイン、相性の悪いプラグインの4つをご紹介しました。
導入すべきプラグインは、「THE THOR」に備わっていない機能を補うものなので、導入は必須です。
導入をおすすめするプラグインは、人によって不要なものもありますが、作業効率を考慮したプラグイン系を並べています。
導入不要となるプラグインは、「THE THOR」の標準機能で補えるものとなりますので、導入の必要はなくなります。
ただ、デザインがイマイチということもあり得るので、必要であれば導入してみても良いと思います。
相性の悪いプラグインは、公式サイトでも推奨されていないものになりますので、導入は避けましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。
記事を拝見させていただきました。
ザトールを導入しようと思っているんですが今まではAll in One SEO Packにてタイトルタグ、メタディスクリプション、ノーインデックスなどの設定をしていたんですがAll in One SEO Packを停止する際に設定を引き継ぐことが出来るのでしょうか?もしくはまたひとつずつ設定していかないといけないのでしょうか?無知なものでご教授いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
ご質問頂きありがとうございます。色々確認してみましたが、おそらく引き継ぐことは難しそうです。
もしかしたら引き継ぐ術があるかもしれませんので、公式サイトにお問い合わせ頂くのが確実と思われます。
如何せん引き継いだことがなく、確実なご回答ができず、大変申し訳ございません。